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第1187回例会が開催されました

2018年最初の卓話は 日本考古学協会協会員、長野県考古学会会員 林 賢様による「クラブバナーシンボル“顔面把手付深鉢土器”について」でした。

我がクラブを象徴するバナーには市内海戸遺跡より発掘された顔面付深鉢土器が描かれています。バナーが生まれた経緯は製作に当たって将来岡谷を代表するものとなるものを掲げようと言うことで国重要文化財に指定されている顔面把手付深鉢土器を選定したそうです。

顔面把手付土器は約5000年前の縄文中期頃に製作されたものではないかと言われています。縄文中期は温暖化の時代で八ヶ岳一体は栗やドングリなど食生活が豊かで狩猟中心の生活でした。従って私有財産の観念はなく、獲物を獲得するためには力を合わせる事が必要で争いの無い時代でした。精神的にも安定した時代であり芸術的情緒も豊かであったと考えられます。土器の正面にはあどけない女性の顔面が描かれているが後ろには蛇が描かれている。蛇は男の象徴であり、器は男女和合をシンボル化したともいえます。きっと安産や子孫繁栄を願い祭器として使用されたと考えられますが、発見されたのが貝塚の様なごみ捨て場より発掘されたので残念ながら国宝とはなっておらず、重要文化財どまりだそうです。ちなみに茅野市の縄文のビーナスや仮面の女神は陵墓より発掘されたので国宝に指定されました。

いずれにしても平和な時代の子孫繁栄を願う先人の思いが込められた土器に違いはなく、我がクラブにふさわしいバナーシンボルです。

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