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第1489回例会 卓話『つつじが丘学園の現状と取組み』

  • 2月2日
  • 読了時間: 3分

更新日:7 日前


第1989回例会は、諏訪地域で唯一の児童養護施設として70年以上の歴史を誇る「つつじが丘学園」より、園長であり児童家庭支援センターつつじのセンター長も務められる川瀬勝敏様をお招きしました 。

現在の子どもたちを取り巻く深刻な環境や、社会全体で取り組むべき課題について語られたお話の要約をご紹介します 。

■ 増加し続ける児童虐待と「潜在化」するリスク

  • 右肩上がりの相談件数: 国内の虐待相談ケースは20年以上増え続けており、近年では約20万件に達しています 。児童人口が減少しているにもかかわらず相談件数が下がらない事実は、虐待の割合が実質的に増えていることを意味しています 。

  • 見えづらくなった家庭環境: 現在の学校や保育園では、連絡網の廃止や家庭訪問の減少(玄関先のみの対応など)により、先生方が家庭環境を把握することが難しくなっています 。周囲とのつながりを持たないまま孤立している家庭など、数字に表れない「潜在的な虐待リスク」への懸念が示されました 。

■ 厳しさを増す児童養護の現状と制度の壁

  • 施設に入れるのはわずか2.1%: 約20万件の相談ケースのうち、実際に施設で生活できる子どもはわずか2.1%に過ぎません 。残りの多くは十分な支援がないまま家庭に戻されているのが現状です 。

  • 「本当にダメになってから」では遅い: つつじが丘学園への入所は行政処分(措置)によるため、家庭環境が本当にどうしようもない状態に陥ってからようやく決定します 。しかし、幼児期から始まった虐待による心身への深い傷やトラウマは大人になっても消えず、将来自分が親になったときに連鎖してしまう怖さがあります 。行政任せにせず、もっと手前の段階で地域が救い上げる仕組みが必要です 。

  • 国際水準から大きく遅れる日本の保護体制: アメリカやイギリスなどの先進国に比べ、日本の児童1万人あたりの保護児童数は極めて低い水準にあります 。生活スタイルの変化や女性の就労といった社会の変化に対し、福祉の制度や政策のアップデートが追いついておらず、大きな無理が生じています 。

■ つつじが丘学園の今とこれからの展望

  • 高年齢化する入所児童: 現在、学園には39名(男子27名、女子12名)の子どもたちが暮らしています 。かつては幼児や小学生が中心でしたが、現在は中学生・高校生が全体の2分の1を占めるようになっています 。また、単身家庭の孤立から虐待関係に陥りやすいなど、背景にある親の資質や家庭の弱体化も顕著です 。

  • 地域に広がる新たな小さな学園の構想: こうした課題に対応するため、来年度には富士見町にて「小さなつつじが丘学園」を新設する計画が進められており、地域からの応援が求められています 。

クラブより:共生社会への賛同とご協力のお願い

虐待の本質は、家庭の「孤立化」にあります 。これを防ぐためには、子ども食堂の運営や、誰もが孤立しない「共生社会」の実現へ向けて、私たち社会全体が関心を持ち、共有していかなければなりません 。

今回の卓話を機に、諏訪地域に一つしかないこの大切な施設と子どもたちを救うための活動を深く共有し、当クラブとしても引き続き応援とご協力を続けてまいりたいと思います 。

川瀬園長先生、私たちの胸に響く大変貴重なお話をありがとうございました!

 
 
 

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