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第1478回例会 卓話「国際社会で必要とされる人材育成の在り方」(2025年10月20日)

  • 執筆者の写真: Kazutoshi Fujimori
    Kazutoshi Fujimori
  • 10月20日
  • 読了時間: 5分
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卓話

「国際社会で必要とされる人材育成の在り方」

法務省告示校 長野国際文化学院学院長 藤森省三様


■日本語学校とは!

・主に日本語を母語としない者を対象として、第二言語・外国語としての日本語教育を実施する機関。

・日本国内では、法務省より告示を受けた日本語教育機関を特に指し、入学者には在留資格「留学」が認められる。

・第二言語として日本語を学ぶ留学生が主な対象となるが、必ずしも外国人に限られるものではなく、帰国子女なども対象となりうる。逆に、外国籍であっても日本語を母語とする者は対象とならない。

・1980年代の中曽根内閣による留学生十万人計画によって日本語学校が多く設立された。しかし2016年現在では留学生の目的も大学(学部・大学院)・専門学校等への進学のみならず、就労や日本文化体験など多様化してきている。

■過日開催「外国人政策検討懇談会」では

・日本語教育の関係者や有識者10人が出席。居住する外国人増加で受け入れを踏まえ、課題や多文化共生社会の実現の在り方等議論する。

・2024年6月時点在住外国人数 44,834人10年前の約 1.4倍の増加。国籍別では、2014年時点は中国やブラジル、フィリピン、韓国・朝鮮、タイで約8割を占めていたが、近年はベトナムやインドネシアなどアジア諸国の増加傾向にあり多国籍化も進んでいる。

・長野県の「信州未来共創戦略 では外国人を含む全ての県民が地域社会の一員として平等に活躍できる社会を目標に掲げている。

・佐藤友則信州大学教授は、多文化共生基本法の早急の整備や小中学校への多文化共生に関する授業の実施を主張している。


【本学院経営理念】

「世界に羽ばたく学生達の夢を実現する為の懸け橋として、日本語を通して国際社会で必要とされる人材育成の知識集団となる。あわせて地域社会における国際化のニーズに対応できる知識集団となる。」

【経営目標】

質の高い語学指導と生活支援をする為に、常時定員数を確保し豊富な指導体制とし、学生達や地域社会から信頼される学院となる。

【職務基本理念】

「日本留学」とは、学生たちにとって夢の実現への第一歩である。学生たちが夢を実現させることができ得る存在が私たち「先生」である。一人一人の学生に対して的確で適切な指導を行い、国際社会で活躍できる人材を育てる。時には厳しく、時には優しい「父」や「母」のような存在で指導し、時には「兄弟姉妹」のように相談できる存在にならなくてはならない。学院全体が一つの家族であることを認識し、学生一人一人に対して誠心誠意対応すること。その中で「学生あっての学校」であることを忘れず、・・・中略・・・  学生達との『和』、職員同士の『和』を重んじ、その『和』を乱すことなく互いに尊敬し合わなければならない。

【職務姿勢】

一、常に学生の気持ちを第一に考え行動する。一、全ての学生の先生である。

一、学生の人生にかかわる職務であることを強く認識する。一、学生の目標が我々の目標である。学生の目標に寄り添い、その目標の達成を真に願う。

一、学生の上からの目線に立つのではなく、同じ目線に立ち真心をもって接する。

一、先ず批判から入ってはならない。批判する前に、自らを省みる。

一、学生に対し何事もあきらめない。

一、職務に対し、大変・できない・やりきれないと決して口に出さない。常に解決策を見出す努力を怠らない。

一、学生を一人の人格者として接する。一、学生に対し公平に接する。

一、同じ職場で働いている者同士、互いに尊敬、尊重する。

【授業形態について】

○午前・午後の二部制(午前4コマ、午後4コマ)

○一時間四十五分授業で組んでいる

○履修期間は、一年半~二年間。

○学習内容は、日本語の基礎から応用まで。日本語能力試験N2~N4合格 を目標に教育課程が編成されている。

※アルバイトで、生活費等に充てている。会社に、日本語学校の学生であることを理解していただき受け入れていただいてる。

◎日本の文化や生活に慣れ親しむ時間を大切に!~茶道・書道・落語等体験~

◎学生寮・アルバイト先の斡旋等生活上のすべてに渡って準備や相談にのるよう務めている!

◎年間通して、生活上のストレス発散や学生同士の交流を深める為、行事の開催!

◎進路相談会~進路決定に向け、学生の思いを達成する大切な相談会~

◎交通安全の日~先輩の事故を教訓に事故防止特別授業~

※自然災害等多発したり、防犯意識の高揚を図る懸案が多発している状況下で、「防災・防犯の日」を位置づけ実施もしている。

◎『授業記録』の積み重ね!授業後、必ず記録を残していく その時間に「何をしたのか」「どのように指導し」

「どのような状態で」「どうなったのか」等を克明に残し、互いに参考にし合って授業を丁寧に進めている。現在はデジタル化している。

◎留学生への指導上留意していること!

・日本人にとって当たり前のことであっても、外国人にとってそうではないということを常に意識し接している。

・こちらの発言が無意識のうちにアイデンティティを否定してしまっていないかを常に考え、価値観を押し付けたり否定したりしないようにしている。

・宗教の話や、宗教的行事の話をしないようにしている。

・日本のルール(ごみの分別等)を知らないことで、守れないことがあるが、頭ごなしに注意せずそのルールの説明をするようにしている。説明を聞いても守れない時は注意をするようにしている。

・ステレオタイプ的に「〇〇人は~である」と考えないように注意している。

(先生方からの意見・感想より)

◎学生と日々関わる中で、学生の立場等を認識し大切にしていること!

・国同士、政治問題やネット上での噂など目にしたり耳にしたりすることはあるが、偏った見方をせず、まずは一人一人と接し、一人の人間として理解していくようにしている。

・日本語で話せないだけで、同じ対等な大人に教えるという意識を持つようにしている。(子供と話すような言葉は使わない。学生の人間関係についてこちらから聞かない。あだ名をつけたり、ため口で話したりしない等)

・自分にとって常識だと思っていることが、相手にとっては違うかもしれないと考えて、学生の行動を見るようにしている。

・教師と学生が、お互いに尊敬しあうことを大切にしている。    (先生方からの意見・感想より)



 
 
 

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